おむつ使用証明書


高齢者介護の必須アイテムのひとつに大人用の紙おむつがあります。毎日使うものですから、できるだけコストは軽くしたいですよね。

ところで、ドラッグストアなどで販売されている大人用の紙おむつに、こんな表示があるのをご覧になったことありませんか?

そうなんです。大人用の紙おむつは所得税の医療費控除の対象になる場合があるんです。もっともこのような表示がある商品を買って、その領収書を所得税の確定申告の際に申告書に添付すれば、おむつ代の医療費控除を受けられると言うほど単純なものではありません。

所得税の医療費控除を受ける以上、所定の条件を満たしていなければなりません。

その条件とは、

1.病気やケガでおおむね6ヶ月以上にわたって寝たきりであること。

2.医師の治療を受けていること

そして治療を受けている医療機関から「おむつ使用証明書」という証明書を発行してもらいます。この「おむつ使用証明書」と実際に支払ったおむつ代の領収書を所得税の確定申告の際に申告書に添付することにより、おむつ代の医療費控除を受けることになります。

なお「おむつ使用証明書」は原則として毎年発行してもらわなければなりませんが、公的介護保険の保険給付を受けている場合は、2年目以降、「おむつ使用証明書」の代わりに主治医意見書の写し(注1)または市町村が主治医意見書の内容を確認した書類(注2)を使うことができます。


1.主治医意見書とは、介護保険法に基づく要介護認定の際、主治医による症状(寝たきり度・尿失禁の有無等)の記載をした所定の書類
2.市町村の担当窓口で発行申請

「おむつ使用証明書」を使って、所得税の医療費控除を受けて、介護コストの負担を少しでも軽くしましょう!







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